玄関は「家の顔」とも言われる大切な場所です。毎日出入りする玄関が綺麗だと、自分も家族も気持ちよく過ごせますよね。その一方で、帰宅したときに靴が散乱し、掃除が行き届いていない玄関を見たら余計に疲れた気分になりませんか?
美しく整った玄関はお客様にもいい印象を与えます。
そこで今回は、綺麗な玄関を保つための掃除のコツをお伝えします。
玄関の掃除をスムーズにおこなうためには、まずは玄関に収納されているモノを整理する必要があります。
モノがたくさん置かれている玄関は、見た目がごちゃごちゃしているだけでなく掃除もしにくい状態です。モノが直置きされていると、たたきを掃いたり拭いたりするときに、都度モノを移動させなければなりません。何もなければ、そのままサッと掃除するだけなので、時短掃除が実現します。
また、生活感のあるモノが何もない玄関は清潔に見え、人に「きっと部屋の中も綺麗にしているだろうな」という印象を与えます。
雑多なモノが排除され、絵画や生花などが飾られていると、インテリア性が高く高級感のある玄関に見えるでしょう。とてもセンスのよい家だと感じてもらえます。
消臭も兼ねて、アロマディフューザーを置いてもおしゃれです。このように玄関を整理すると掃除の面でもビジュアル面でもメリットがあります。
玄関の荷物を片付ける際、モノを収納し直すだけではリバウンドしてしまいます。片付けにはコツがあるので、順番に実践していきましょう。
玄関にあるモノを全部出す
靴、傘、子どもの公園用おもちゃなど、玄関に置いてあるモノをすべて出します。靴や傘は人別にそれぞれどれくらいあるのか数えてみましょう。
持ち物の多い少ないが「見える化」できます。新聞紙やレジャーシートを敷いて作業すると床が汚れません。
モノを要不要に分ける
出したモノを「使う」「使わない」「使わないけれども残したい・迷っている」の3つに仕分けましょう。要不要だけで判断すると、迷うモノをどうするかで時間がかかってしまいます。3つ目の選択肢を設けることで判断が早くなるのでおすすめです。
玄関収納が8割程度になるまでモノを減らす
玄関にどれくらいの収納力があるかを考え、収納全体の8割程度になるようにモノを減らします。どうしても減らせない場合は、使わないけれども残したいモノ、使用頻度の低いモノ、シーズンオフのモノを別の場所で保管するようにしましょう。
モノの定位置を決めて収納する
残したいモノをどこに収納するか決めていきます。家族の背の高さを考え、出し入れしやすい位置に収納するのがコツです。
玄関のモノは定期的に見直すことをおすすめします。見直し時に下駄箱やシューズクローゼットの棚を拭きましょう。ついでなら掃除も面倒に感じません。
履いた靴はすぐに下駄箱にしまわず、乾かしてから収納するとカビやニオイを防げます。濡れた靴は特に注意が必要です。
毎日忙しくてお掃除に手が回らない方に
家事に育児に仕事にと忙しく、お掃除に手が回らない方は、家事代行サービスを利用してみるのもおすすめです。クラシニティでは、掃除機かけやトイレ掃除、お風呂掃除などのサービスもご提供しているため、時間がかかるお掃除だけの依頼もできて、日々の気持ちと時間に余裕が生まれます。 家事代行の定期サービスはこちら >
玄関のたたき(床)は土や砂ボコリで非常に汚れやすい場所です。玄関にモノが出しっぱなしになっていなければ掃除は簡単にできます。
掃除が行き届かず泥やホコリが目立つ玄関は、お客様に家を大切にしていない印象を与えてしまいます。ですから、たたきはなるべくこまめに掃除しておきましょう。
たたきに落ちている砂ボコリやゴミは、ホウキで掃き出してチリトリでまとめるか、あるいは掃除機で吸い取ればOKです。ここまでの掃除は、たたきの素材に関係なく共通しています。
拭き掃除はたたきの素材によって方法が変わるため、自宅の素材を必ず確認してから拭くようにしましょう。
では、次に素材別の掃除方法を紹介します。
たたきがタイル素材の場合は、ホウキや掃除機でホコリをなくした後、水をかけてデッキブラシやタワシで汚れをこすり落とします。それでも汚れが落ちない場合は洗剤をつけて、もう一度こすり落としてみましょう。綺麗になったら水をかけて流し、そのまま乾くまで待ちます。
バリアフリーマンションで、玄関と廊下の段差がない場合は、水のかけ流しはせず雑巾で水拭きするだけでOKです。
最近、床材として高級感のある大理石を使った玄関が増えています。たたきに使う大理石には天然大理石と人造大理石の2種類があります。どちらも水分を含むとシミになりやすいのがデメリットです。ですから、タイルのように水をかけ流すような掃除はできません。
また、酸性にもアルカリ性にも弱いため、使える洗剤は中性洗剤のみとなります。中性洗剤でも大理石には使えない種類があるため、必ず掃除の前に取扱説明書をよく読んでから使用するようにしましょう。
傷がつくためメラミンスポンジの使用はNGです。
洗剤を噴霧したら、柔らかいスポンジや古布で磨きます。しっかりと洗剤を拭き取ったら乾拭きしてください。
とはいえ、繊細な大理石の掃除は心配で気が進まない方もいるかもしれません。そんな方は、玄関の掃除をプロの家事代行に任せたほうが安心でしょう。
玄関ドアの掃除は感染症予防にもなるためとても重要です。特にドアノブは手垢やホコリで汚れ、雑菌が付着しています。ですから、ドアノブはこまめな掃除を心がけましょう。
では、ドアのパーツ別に掃除方法を紹介していきます。
ドアノブはもっとも汚れやすい箇所なので、丁寧に拭き取ることが大切です。手垢の汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります。
ドアノブ掃除の手順は以下のとおりです。
ドアノブの洗剤はしっかりと拭き取らないと、手についてしまう恐れがあります。手を口に入れてしまう小さなお子さんがいる家庭では、弱アルカリ性でナチュラル洗剤の重曹水などを使うとよいでしょう。
ドアノブの素材によっては重曹やアルコール消毒がNGの場合もあるので注意してください。
ドア全体の掃除はドアの素材によって異なります。ここでは、素材別の掃除方法を紹介していきます。
木製のドアの場合、基本的に水拭きはNGです。木が水分を吸収し、カビの原因になってしまいます。
木製のドアの掃除方法は以下のとおりです。
ワックスを頻繁に塗る必要はありません。軽い汚れが気になったときは乾拭きだけでもしておきましょう。
金属製や樹脂製のドアの場合は、木製ドアのようなNG項目はなく、水拭きもできます。金属製・樹脂製のドアの掃除方法は以下のとおりです。
最初に乾拭きをして、大きい汚れを取っておいて水拭きすると綺麗に汚れが落ちます。水滴の後が残らないように最後も乾いた布で拭くことで、ピカピカのドアになるでしょう。
毎日忙しくてお掃除に手が回らない方に
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玄関を掃除する頻度は、最低でも週1回が望ましいです。雨や雪の日は汚れが付着しやすくなっています。その場合はすぐに掃除した方が、汚れがたたきに染み込んでしまう心配がありません。
場所別の掃除頻度と掃除時間の目安は以下のとおりです。
掃除箇所 | 掃除方法 | 掃除の頻度 | 掃除時間の目安 |
---|---|---|---|
ドアノブ | 洗剤で拭き取る | できれば毎日 | 1〜2分 |
たたき | ホウキあるいは掃除機 | 週1〜2回、汚れに気づいたとき | 2〜3分 |
たたき | 水を流しでデッキブラシをかける | 月1〜2回 | 10〜15分 |
ドア全体 | 拭き取る | 月1〜2回 | 約10分 |
ドアノブについてはできるだけ毎日掃除しましょう。そのためにはドアノブ用の掃除道具を玄関の棚に収納しておき、いつでも取り出せる仕組みをつくっておくことが大切です。
ゴミ出しのタイミングや帰宅のタイミングなど、自分にとって掃除のしやすいタイミングを見計らって、「ついで掃除」として習慣化してしまうと面倒に感じなくなっていきます。
簡単な玄関掃除は、ドアノブの拭き取りに1〜2分、たたきのホコリを掃除機で吸い取ったりホウキで掃いたりする作業を含めると、トータル5分程度でできます。
玄関のホコリをしっかりと拭き取り綺麗にしておくと、家の中に厄を持ち込むことなく運気が上がると言われています。それほど玄関は重要な箇所です。
家族が気持ちよく暮らすためにも玄関掃除は欠かせません。こまめな掃除は感染症予防にも効果があります。
玄関の美しさをキープしたいなら、以下を意識しておきましょう。
きちんと掃除した上で、生花や趣味のオブジェなどを飾ると華やかな玄関に見えます。突然の来客でも、いつでも安心して玄関にお迎えできます。
とはいえ、家事に育児に仕事にと忙しいとなかなか玄関掃除まできちんとやるのは難しいかもしれません。そんな場合は定期的に家事代行サービスを利用するのがおすすめです。
プロにお任せしている間は自由な時間。ゆったりとティータイムを楽しんだり、読書したりが可能になります。家族との時間も増え、親子や夫婦のコミュニケーションがより良好になるでしょう。
貴重な限られた休みの日に家事をしなければならないストレスがなくなるのも、家事代行を利用するメリットです。
時間がかかる掃除もプロなら手早く終わり、ピカピカに仕上がるので、自分でやるよりも満足感は大きいでしょう。
普段は簡単にできる5分掃除だけ実践して、時間のかかる掃除は家事代行に頼んでみてください。気持ちと時間に余裕が生まれます。
クラシニティの家事代行サービスは、共働き世帯等の家事負担の軽減に貢献し、働きたいと願う女性の更なる社会進出を支援しています。
掃除スキルはもちろん、ホスピタリティ・日本文化・コミュニケーションの観点で600時間のトレーニングを受けた優秀なハウスキーパーが質の高い安定したサービスの提供を行います。
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片付けコラムニスト、整理収納アドバイザー。クリンネスト2級。モノの多すぎる家を改善するために整理収納アドバイザーの資格を取得。片付けの資格と主婦歴20年以上の経験を活かしたライフハック、片付けや家事に関する記事を多数執筆。“家事は素早くラクに!”をモットーとした片付けのコンサルティングを手がけている。