「洗面所のタオルが取り出しにくい」
「綺麗に収納してもすぐに崩れる」
「タオルの片付けに時間がかかる」
このように洗面所のタオル収納にまつわる悩みは意外と多く、家事の負担になることもあります。そこで今回はタオル収納がうまくいかない原因を探り、美しく使いやすい収納を実現するポイントを紹介します。
そもそもなぜタオル収納は難しく感じるのでしょうか。原因を探って克服する方法を考えると、洗面所の収納改善につながります。
洗面所は洗濯グッズ、掃除道具、洗剤のストックなど収納したいアイテムが数多くあります。歯磨きや脱衣などの生活動線を確保しながら限られた空間内でタオルを収納しなければならないため、洗面所の収納は難しいです。
タオルは畳んで積み重ねるとかさばって場所をとり、特に厚手のバスタオルは数枚だけでも結構なスペースを占領します。方法を変えてかごなどに立てて収納しても、今度は形状の不安定さゆえに崩れてくることも。
さらにタオルの繊細さも厄介です。特定のタオルばかりを集中的に使うと生地が傷みやすくなり、ぎゅうぎゅうに詰めて収納すると通気性が悪くて悪臭やカビが発生することがあります。
毎日忙しくてお掃除に手が回らない方に
家事に仕事にと忙しく、お洗濯に手が回らないと感じる方は、家事代行サービスを利用してみるのもおすすめです。クラシニティでは、洗濯や掃除機かけ、アイロン掛けなどのサービスもご提供しているため、時間がかかるお掃除だけの依頼もできて、日々の気持ちにも余裕が生まれます。 家事代行の定期サービスはこちら >
最適なタオルの収納方法は洗面所の広さ・間取り・使用人数などにも左右されるため、自分のお家や生活スタイルによって変わります。次に挙げる4ステップを実行して自分に合ったタオル収納方を考えましょう。
既にタオルの定位置が決まっている場合もありますが、使い勝手を改善するために改めて収納場所を考えてから収納見直しに着手しましょう。
収納時と使用時の動線をふまえて収納場所を考えましょう。
例えばバスタオル収納は浴室近くにあった方が便利ですが、洗濯スペースから遠すぎると洗濯・乾燥後にタオルを片付けるのが面倒に感じることがあります。逆に洗濯機付近にタオルを収納すると片付けは楽になりますが、入浴前に離れた場所へバスタオルを取りに行くのが面倒です。
便利な動線は間取りによって変わりますので、タオルをしまう時と使用する時の両場面をふまえて最適な収納位置を考えてみましょう。
「同じ種類のアイテムをまとめること」は収納の基本の1つですが、タオルの枚数が多い場合は別です。同居人数が多いとその分タオルの枚数も増えますし、いただきもののタオルが増えていくこともあるでしょう。
枚数が多いのに1か所に無理やりまとめて収納すると、取り出しにくくなるばかりか通気性が悪くなってタオルが傷んでしまいます。
それを避けるためには、タオル収納の場所を分けることも必要です。例えば浴室近くに数日分のタオルの置き場を設けて残りのタオルはランドリールームに収納する方法や、大人用のタオルスペースと子ども用のタオルスペースに分ける方法などがあります。
続いて収納前の準備として、タオルをサイズや色などで分けておきましょう。このステップは、スッキリとして綺麗な収納作りのベースになります。
フェイスタオルとバスタオルはサイズが全く異なるため、一緒に収納すると収まりや使い勝手が悪くなります。綺麗に片付いて使いやすい収納にするためには、タオルをサイズごとに分けておきましょう。
タオルは同じ色で揃えて購入した方が一体感があって綺麗に見えますが、いただきものや子ども用のカラフルなタオルがあると、全て同じ色で統一できないこともあります。その場合は同じ色や似た色でまとめましょう。色でグループ分けし、見せる収納と隠す収納を使い分けると、スッキリとして清潔感のある洗面所に近づきます。
使用人数に対してタオルの数が多すぎると、管理が難しくなって家事への負担となります。新品のタオルまで処分する必要はありませんが、傷みがひどいタオルを選別して処分し、数を絞ることで負担を減らしましょう。
タオルの畳み方を変えると、収納の見栄えがよくなり、取り出しもスムーズになります。ここでは基本的な畳み方を押さえた後、畳み方のポイントをチェックしましょう。
先に基本の畳み方を3つ紹介します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、タオルの種類や収納スペースに合わせて選びましょう。畳み方をマスターして習慣化すれば、タオルを片付けるのが早くなります。
フレンチ折り
ホテルで採用されている方法で、タオルがふんわりとして綺麗に見えるメリットがあります。タオルの素材や厚みによってはボリュームが出すぎるため、バスタオルよりもフェイスタオルにおすすめの方法です。
【手順】
コンパクト畳み
フレンチ折りと比べてコンパクトなため、狭い収納スペースにおすすめです。また、タオルの端が隠れることでスッキリとして見えます。ただし、工程が多いので慣れるまでは面倒に感じることがデメリットです。バスタオルとフェイスタオルの両方に使えます。
【手順】
丸める
丸めていくだけなので手間がかからず、不器用な方も簡単に畳める方法です。ただし、転がって崩れることがあるため、収納の仕方によっては合わないこともあります。バスタオルとフェイスタオルの両方におすすめです。
【手順】
ポイントは、やり直しが必要ないように1つ1つの作業をきっちりとこなすことです。タオルの端のはみ出しやシワを気にせずに畳み始めると、形が崩れて綺麗にはなりません。細かい部分をしっかりと整えてタオルの畳み直しや形崩れを防ぎましょう。特に意識したいのが次のポイントです。
慣れないうちは意識して畳む必要がありますが、次第に無意識でできるようになり、家事の効率化につながります。
最後のステップは、いよいよタオルの収納です。先にタオル収納のパターンをチェックし、その上でタオルの収納方法を決めましょう。
この方法はタオルを棚の上に積み重ねていくシンプルな収納。見える場所に収納するためさっと取り出せるところが便利です。フレンチ折り、コンパクト畳み、丸める方法のどれにも向いています。たくさん積み重ねると下の方のタオルが取り出しにくくなり、特定のタオルしか使わなくなることがデメリットです。
かごに入れる収納は、収納スペースを効率よく使えるのがメリットです。奥行きのある棚のデッドスペース解消やタオルの種類分け収納に役立ちます。洗面所の見せる収納になるため、タオルを出し入れしやすいのもメリットです。
ただし、立てて収納するスタイルが多いため、かごへのしまい方を工夫しないと収納が乱れるデメリットもあります。例えば、かごに丸めたバスタオルを入れる場合、タオルの量が少ない状態で立てて収納するとすぐに崩れるので注意しましょう。
この方法は隠す収納に分類され、洗面所の見た目がスッキリし、ホコリが出にくくなることがメリットです。ただし引き出す時にタオルが動くため、工夫して収納しなければ引き出し内が簡単に乱れてしまうデメリットもあります。
普段使いのタオルとストック用タオルを分ける場合は、上記写真のように壁面を活用するのもおすすめです。例えばラダーラックを浴室付近に設置すると、入浴後にさっと手が届くタオル収納ができます。ただし、あまりたくさんの枚数は収納できませんので、あくまで一時置きと考えましょう。
タオルの出し入れの際に収納が乱れることがあるため、入れ方には工夫が必要です。
例えば引き出しに収納する場合、タオルの出し入れを繰り返すうちに引き出し内が乱れていきます。仕切り板を入れたり、引き出しにかごをセットして小分け収納にしたりするなど、タオルを固定できるアイデアを取り入れてみましょう。
特定のタオルだけが傷まないように、どのタオルも満遍なく使える工夫が必要です。
例えば私の家では、丸めたタオルをかご+棚に積み重ねて収納し、洗濯済みタオルを奥に入れることで手前から使えるようにしています。これに加えて入浴後は1枚使ったら奥から1枚手前に寄せるルールを追加し、ローテーションする仕組みを作りました。
例えば洗面所付近にフェイスタオルを置く場合、かごに入れて収納すると見栄えが良くなり、おもてなしにもなります。ただ、小さなかごにぎゅうぎゅうに詰め込むと余裕がないように見えてしまうため、タオルがかごに収まりつつ、少し余裕があるくらいの見え方にしましょう。
このようにタオル収納は収まりが大切です。収納場所のサイズ感に合わせて、既に紹介したタオルの畳み方をアレンジして最適な方法を探りましょう。
使いやすいタオル収納を実現する方法は突飛なアイデアや高度なテクニックを要するものではありません。基本は使いやすい収納場所を見つけてタオルを種類ごとに分け、畳んだものを自分の使い勝手に合った方法でしまうだけです。ちょっとした工夫や畳み方の慣れは必要ですが、基本ステップで収納を見直した上で片付けを習慣化すれば、家事の負担が減って暮らしがスムーズになるでしょう。
ただし、今回のアイデアを元に収納を見直して便利になっても、しばらくすると再び不便が生じる場合があります。その原因の1つはライフスタイルや部屋の使い方が変わって、収納の仕方が合わなくなることです。これはタオルに限らずどんな収納にも言えることなので、暮らしの変化に合わせて収納をアップデートしていきましょう。
もし仕事や育児で忙しくて収納を見直す時間がとれないならば、家事代行サービスに掃除や洗濯などをお願いし、空いた時間を収納の見直しにあててはいかがでしょう。クラシニティなら400時間以上の研修を受けたプロのハウスキーパーがご自宅に定期的に訪問し、掃除・洗濯・アイロン掛け・植物の水やりなどライフスタイルに合わせて家事全般をサポートいたします。まずは初回お試しサービスで、クラシニティの高品質なサポート内容を実感してみてください。
家具コンシェルジュ・インテリアライター。インテリア・家具・収納・植物記事の執筆やお部屋づくりのお手伝いをしています。「自宅がどこよりも最高の空間になる家具選び」をモットーに、ぴったりな家具を提案するのが生きがい。椅子コレクター・植物マニア・DIY好きでもあり、椅子のために家を建築し、自宅では30鉢以上の植物を育てて、休日は趣味で空き家のセルフリノベーションもしています。